世界観

あらすじ

時代は現代。
異能力者が現れ始め、世界中が混乱していた。
その中で、強力な力を持つ異能力者が都市を占拠する。
強力な能力を使用して、ある種の独立自治区となった都市で能力者が世界に向けてメッセージを送った。
「この都市の中で人を殺した数だけ願いを叶えよう!」
始めは眉唾物だと言われていたが、実際に叶えた者が現れると様々な人が占拠された都市の中へと入っていく。
異能力によって差別された者、強い願いを持って訪れる者。
その全てを都市は受け入れ、噂と結果、混沌が広まっていく。
最初の願いを叶えた者が現れてから数年、この場所は名前を付けられないまま「都市」と呼ばれている。

世界に突然異能力者が現れた。

混乱してる中である都市が一人の能力者に占拠された。
能力者「人を殺した数で願いを叶えるね!」
嘘だと思ったら本当に叶えた人が出てきた。
噂を聞きつけ、願いを叶えてもらう為に訪れる人が増え始める。
数年後、この場所は「都市」と呼ばれ、存在し続けている。

場所

都市

能力者「四文字」が占拠した大都市。
完全に外と断絶している訳ではないが、無法地帯と化した後述の「圏外」で危険性が非常に上がっているため、気軽に立ち入れる場所ではないとされている。
現在では事実上の独立自治区として黙認されており、現在でも願いを持って叶えるために訪れる者が絶えない。
都市の中では「聖域」と「圏外」でエリア分けをされており、中心部に聖域、外周が圏外という構図になっている。
一度でも聖域に辿り着けたのであれば、四文字によって「都市の中でのみ死んでも復活できる」性質が与えられる。
これによって、圏外で殺されたとしても聖域で復活することが出来る。

実質的な首都と言えるようなエリア。俗に言う「安全地帯」と言える
必要となる居住可能な場所や店などが運営されており、一通り現代社会にあるようなものは存在している。
また、経済圏としても一通り機能しており都市外の品が流入してくる。
聖域内では規律が支配しているが、基本的には外の世界の道徳倫理や法律がそのままになっていると考えても良い(人から物を盗まない。詐欺をしない等)
だが、明確に禁則とされているのは「殺害行為」であり、規律違反がバレた場合や殺害行為を行った者は治安維持部隊である「眼」に制圧され、一定期間”圏外”へ追放されるだろう。
期間は最短1日最長無制限となっており、この間に違反者が殺害された場合は、圏外での復活となる。

また、聖域内に入れば前述の性質が与えられる他、携帯型(既に持っている場合はアプリケーション)の端末が付与され、そこから自身の情報や殺害した人数を確認できる機能や、圏外での対象の探知などの機能を備えている。

聖域が「安全地帯」ならば、圏外は「危険地帯」と言える。
ゾーンとも呼ばれるこの場所では文字通りの無法地帯であり、日頃から願いを持つ者同士の殺し合いや犯罪行為などが横行している。
また、違反者が聖域外での安全の為に徒党を組んでいる事もあり、一種のスラムの様に生活圏を作っている場所もある。
だが、3日毎に遺体の回収や圏外に居る人間の排除を行う「時計」と呼ばれる者たちが一斉に”清掃”活動をする期間があり、生活圏が仮に作られたとしても大体は綺麗にされる。
この時計と呼ばれる者たちに殺害されたとしても、違反者は圏外での復活になる為、運が悪ければ二度三度と何度も死を重ねる羽目になるだろう。

様々な建物などがそのまま放置され廃墟となっている他、ちょっとした森のような場所や都市を横断するような川や橋など、大都市に恥じない様々な場が用意されている。

願いの制度

この都市の中では、”人を殺した数だけ”願いを叶える事が出来るという制度がある。
正確には「願いに見合う分だけ」「願いを持つ」人を殺す必要がある。その為、願いを持たない一般人や都市外の人間を殺した所で人数はカウントされない。
例えば人を一人生き返らせたいという願いを持った場合、基本的な目安の人数は「15人」となっており、一種の基準点となっている。
どれだけ大それた願いを持っていたとしても、基本的には必要人数を満たせば、四文字に会って叶えてもらう事が可能であると言える。
また、この願いは途中で変えることも出来るため
「病気のあの子が死んだ」→「なら、生き返らせよう」
という形で願いを変える事も可能である。

ただ注意点として、死亡時にはこのカウントは一つ引かれ、代償を支払う事になるだろう。
それは身体的な影響・精神的な影響のどちらかが適応され、死に続けるという事は代償を支払い、己自身を失うという事と同等である。

また、願いを一度叶えた上で更に望む者は、特殊な称号と共に幾つかの特権、そして大きな難点を抱える事になる。
端的に言うなら、願いの為に新しく積み上げた屍を一掃される事。
死亡時には、殺害数がリセットされるというデメリットを持つ事になる。

願いの目安表
神様になる最低三桁
四文字に成り代わる70人
自分の存在を変える50人
大切な人を生き返らせる25人
大切な人を助ける(病気等)15人
失った自分の体を取り戻す(臓器や欠損等)10人
億万長者になる7人
手の届かない人を殺す5人

死亡時デメリット

強敵と当たったり、徒党を組んだものに殺される事もあるだろう。
その場合、共通のデメリットが存在する。前述にも書いた通り「殺害カウントの減少」と「肉体的・精神的影響」の二つだ。
殺害カウントに関しては死亡時に願いから一歩遠のく様に一つ減るだけ。

だが「肉体的・精神的影響」に関しては文字通りのデメリットとなるだろう。
各項の詳細として例を挙げるなら

1身体的影響
・四肢の欠損
・五感の麻痺
・臓器の消失や機能停止(致死性(心臓が止まる等)になると、都市外に出ると死亡する)

2精神的影響
・記憶の混濁・消失
・死の瞬間の記憶の固定(痛みや苦しみを忘れられない)
・精神的な苦痛による発症(失語症や無痛病等)

等がある。
これは、死を重ねれば重ねるほどに加算され、自らの願いの成就から離れて行ってしまうだろう。
生きたまま屍人の様になるか、動く事すらままならない肉人形と化するかは、死んだときの運次第だろう。

特定の条件下で、デメリットを肩代わりする事が出来る。
だが、他者デメリットを肩代わりすれば、通常以上の物が当人に降りかかるだろう。
それは、死にも等しく、そして死よりも重たい事がある。


・植物状態になる代わりに対象のカウントを相殺し、2増える

・致死性の臓器の消失を肩代わり

・全ての殺害カウントを譲る代わりに永久的に死亡する(願いによる復活は非常に難しくなる)